简介:1978年にフジテレビ系で放映された世界名作劇場『ペリーヌ物語』の劇場用アニメーション。テレビアニメの全53話を再編集しつつ、セリフを新たに再録した内容となっている。 主人公のペリーヌは、インドから父の故郷であるフランスへ向けて、両親と共に旅に出る。しかし旅の途中で両親を亡くし、残されたペリーヌは祖父が住むマロクールへ向かうことに。そして何とかマロクールに着いたペリーヌだが、祖父が人の優しさを知らない冷徹な人物であることを知る。そこで自らの名を変えて、祖父が経営する工場で働くことに……。ペリーヌは祖父の心を開かせることができるのか。 なお、本作の原作は「EN FAMILLE(アン・ファミーユ)=家なき娘(邦題)」で、エクトル・マロの代表作「家なき子=サン・ファミーユ」の姉妹作として知られている。
简介: 父を亡くした少女ペリーヌは、母とともに、父の故郷フランスを目指して旅をする。道半ばで母も亡くなり、一人ぼっちになったペリーヌは、会ったことのない祖父のもとを目指すが…。「家なき子」で知られるエクトル・マロの原作のアニメ化。1978年の1月1日に放送開始、12月31日に最終回。全53回という、「世界名作劇場」シリーズ上もっとも長い作品である。 物語の前半は、ペリーヌの旅が描かれる。さまざまな人との出会い、そして別れ。やがてペリーヌは、祖父の住むマロクールの村にたどり着くが、自分のことを名乗れないまま、祖父の経営する工場で働き始める。やがてその英語力を買われて祖父の秘書に抜擢されたペリーヌは祖父に近づけたことを喜ぶが、祖父は母を激しく憎んでいた…。 「世界名作劇場」シリーズに少女が主人公の話は多いが、この主人公・ペリーヌは、他の少女たちほど無邪気ではない。とは言えもちろん陰気なわけでもなく、つらい境遇を淡々と受け入れ、そしてその聡明さと意志の強さで運命を切り開いていく。シリーズ中随一と言ってよい、現代的なヒロイン像だ。 絵柄もシンプルながら、それぞれのキャラクターの特徴をしっかり伝えていて魅力的。「世界名作劇場」シリーズ初期の佳作である。